趣味と興味の覚え書

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「付加価値のつくりかた」感想

今回、「付加価値のつくりかた」を読んだので、その感想を書きます。

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概要

価値、付加価値を定義し、具体例を用いて価値がある仕事を紹介しており理解がしやすい。法人顧客が感じる価値についても6つに分類して体系化されている。キーエンスでの経験をベースにニーズの見つけ方、価値の伝え方を営業職の視点を中心に解説している。また価値の最大化という視点で、ニーズ探索、価値創出、商品実現、価値展開、価値実現の一連の流れの中で営業職以外の企画、開発、販売促進、人事、事務の仕事が価値の創出にどう貢献できるか少しだけ解説がある。

感じたこと

  • 「なぜお客様は買うのか」。この問いがお客様起点で仕事をするということ。

  • 企業側の個人の判断や解釈は、常に市場とずれている。これは肝に銘じないといけない。個人の判断で仕事を進めていることが多い

  • ニーズが源泉。ニーズは現場で経験、観察しないと掴めない。全くその通りだと思うが、そこのプロセスをもう少し詳細に解説してほしかった。

付加価値を最大化するには、潜在的なニーズを探索し、価値企画から商品実現、価値展開、価値実現までを最小のコストで行う。とした時にニーズ探索、価値企画が非常に重要な工程になるが、現場に行って観察したり、会話の中から探るしかなく、そのノウハウやプロセスを誰でもできるよう構造化していることがキーエンスの強みだと感じた。うちの会社にはニーズ探索と価値企画の工程に大きな課題があると思う