趣味と興味の覚え書

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フルマラソンの記録 (30代を締めくくり40代をスタートするためのチャレンジ)

2024/3/10 琵琶湖マラソン当日

当日の予定

TH TH
5:30 起床
6:15 自宅出発
6:41 草津発の電車
7:15 会場到着
8:20 スタート
12:50 ゴール(目標タイム4時間30分)

会場までのバタバタ

5:30

目覚ましアラームの音で飛び起きる。隣のベッドで眠る妻を起こさないようにバイブレーションにしていたつもりだったのに、鳴ったから慌ててアラームを止める。幸い妻はまだ夢の中のようだったので、一安心。朝ごはんを静かに食べ、昨日準備した服に着替え、最後の忘れ物チェックを行う。よし、予定通り。

6:15

いざ出発しようとスマートウォッチを手にはめるとバッテリーがない。うまく充電ができていなかったようだ。これではペースが分からないので、慌ててモバイルバッテリーを取りに行くも、非接触で充電するタイプなので、安定した場所でないと充電ができない。電車の中で充電することにして、予定より少し遅れて出発。いきなりバタつく。

6:41

予定通りの電車に乗車。ランナーらしき人が多数。しばらく乗っていると、ランナーらしき人が私の隣の席に荷物を置き、羽織っていたコートを脱いで大会用のビブスや計測用チップの取付を電車の通路で始める。おいおい、ここでそれやらんでもええやろと、相手に気づかれないように変なものを見る目で見る。一方で、周りを気にせず行動できることを少し羨ましく思う。その方は、私が降りる予定の駅より、2駅早く下車。おいおい、まだやぞ。ここから走るんか?と思いながら見送る。その後しばらくして、乗り換え駅に到着。大勢のランナーらしき人とホームを移動する。ホームには大勢のランナーが電車を持っている。これはやばいんじゃないかと不安に思う。案の定、乗り換え先の電車は満員。到底、乗れるような状況ではない。他の手段も思いつかないまま、その電車は諦める。他にも乗れないランナーがいたので、まあ次に乗れば大丈夫だろうと。そして、あの2駅前で下車した人がこれを見越して行動していたのではないかと気付く。甘かったのは私の方だった。次の電車は約20分後。Google Mapによると、ギリギリ間に合うよう。焦りながら次の電車を待つ。

7:28

次の電車は、それほどこんではなく、空席もちらほら。一安心。そこでスマートウォッチの充電がされていないことに気付く。慌てて、充電するも、間に合うはずがない。非接触じゃなくて充電ケーブルでも充電できるようにしてくれと初めて思った。そして、電車は予定通り、会場の近くの駅に到着。乗っていたランナーたちと小走りで会場に向かった。会場に着くとそこには大勢のランナーが、走る準備をしていた。柔軟体操している人、軽く走っている人、仲間と談笑している人、慌てて着替えなどの準備をしている人。もちろん私も慌てて準備に取り掛かる。7:50には手荷物預かりが締め切られる。琵琶湖マラソンはスタートとゴール地点が異なるので荷物を運んでくれる。そのため、遅れるわけには行かない。ビブスを安全ピンでとめ、計測用チップをシューズに取付、大慌て。ここでも、あの電車の中で準備していた人を思い出す。変な目で見たいた自分が恥ずかしい。何とか時間内に準備を終え、スタート地点に辿り着く

レース

スタート 8:20

予定通りレーススタート。スタート地点にBBC(琵琶湖放送)のカメラがあり、中継をしていたらしい。(後で家族から聞いた話。私も映っていたと) 序盤は、6分/km(後でスマホで確認)で順調。スマートウォッチがなかったので、その場で正確なペースは分からなかったが、いつもより、ゆっくり目のペースだったので、まあそれくらいかなという感覚。マラソンコースは、何度か練習で走ったコースなので、いつもの感じで走る。景色を楽しむでもなく、ただ走る。沿道には応援に来てくれている方々がたくさん。小さな子も大きな声で応援してくれる。少し恥ずかしさもありながら、応援には手を振ったり、頑張りますと返す。マラソンのこういうところは好き。

10km

まだ全然余裕。1ヶ月前くらいに怪我をして、直前の練習でも5kmくらいで足が痛くなることがあったが、しっかりテーピングをしてきたためか、全然痛くない。これは、そこそこのタイムでいけるんじゃないかと思いながら、気持ちよく走れていた。コース途中に設置された給水所の給食にはメロンジュースやお餅などあり、楽しめていた。あと、妻と子供が応援にきてくれており、その応援は格別力が湧いてくるような気がした。

20km

ここでもまだ余裕。ペースも変わらず、足も痛くない。練習では30kmまでは走ったことがあり、20kmもよく走っていたが、この日ほど順調なことはなかった。足が痛くなったり、体力切れして、途中で歩いた日を思い出す。練習しはじめた頃からだいぶ走れるようになったと実感しながら、このまま順調に行くことを願いつつ、油断せずにペースを守り走る。

30km

さあ、ここからは未知の世界。だいぶ足が痛くなってきている。体力も無くなってきた。ゴールはまだまだ先。この状態であと12kmと思うと精神的にきつい。歩いたらダメと思いつつも、先日会社の先輩(マラソン経験者)に言われた、歩いてもOKという言葉が頭をよぎる。あの野郎、余計なこと言いやがってと思うも、経験者の言葉に甘えたくなる。1km1kmが遠い。全然進まない。

35km

坂道で脹脛が攣りそうになる。ここでついに諦めが出てしまい、歩いてしまう。攣りはしなかったが、歩いていても痛い。沿道の応援に応え走り出すもきつい。そして一回歩いてしまったため、そこからは甘えがでて、頻繁に歩くようになる。走っては歩いてを繰り返す。結局、トータル1kmくらいは歩いた気がする。周りのランナーも歩く人が増えてきた。そして、この辺りにあった給水所の給食のローストビーフを逃す。

39km

ここで現在のタイムを確認し、目標の4時間半は無理だと知る。せめて5時間は切りたいという思いと、ゴール近くで応援しているであろう家族の前では歩きたくないという思いがあり、ここからは歩かないと決める。ゆっくりではあるが、走る。3kmってこんなに長かったかと思いながらも、走る。何度も歩きたくなったが、応援のおかげで持ち堪える。41km付近。沿道に家族の姿が見える。顔をあげ、しっかり足をあげ、精一杯走る。家族のがんばれーの声に自然と体が軽くなる。応援ってすごい。家族の横を通りすぎた後、娘が沿道を併走してくれる。がんばれーと応援してくれる。この間、足の痛みやしんどさは不思議となかった。

ゴール

ラスト1km。長いよ。ゴール地点は烏丸半島の公園内。広い公園内をぐるぐる走らされる。ゴール地点どこやねん。まだかまだかと走らされるのはしんどい。沿道のおばちゃんが、この先曲がった坂道降りたらすぐゴールやで、がんばれ!という。おいおい坂道あるんかよ。勘弁してくれ。坂道でも歩くわけにはいかない。必死で登り切る。坂道を登りきったが、まだゴールは見えない。すぐゴールちゃうんかいと呟く。坂道を下り切ったところで、漸くゴールが見えた。最後の力を振り絞り走る。そしてゴール!やっと終わった。タイムは、4時間50分。当初の目標には全然届かなかったが、初めてのフルマラソンを完走できたこと、4時間台で走れたこと、最後3kmは歩かなかったこと嬉しかった。達成感でいっぱいだった。

その後

帰りは、家族全員で車で帰宅。走ったコースを車で走りながら、ここでメロンジュースを飲んだとか、ローストビーフ食べられなかった悔しさとか、ほぼ食べ物の話で盛り上がった。家に帰ると風呂が用意できており、早速体を休める。下半身は全部痛い。そして足の裏は水膨れがひどい。その後はずっとマッサージをして過ごす。次の日も歩くと体中が痛かったが、その痛みは完走できた証のようで、痛いことが少し嬉しく、気持ちよかった。

30歳最後にそして40歳のスタートとして、フルマラソンにチャレンジし完走できたことは、一生の思い出であり、これからもっと新しいことにチャレンジしていけるきっかけになるはず。これからも人生チャレンジして楽しんでいきます。(もうマラソンは走りませんw)